車を動かす力について

アクティブ制御式サスペンションとは、電子制御によってサスペンションを常にベストな状態に制御する機構のことを言います。通常、タイヤから伝わる様々な外力の変化をスプリングとショックアブソーバーなどで受動的に制御していたのに対して、路面状況を把握し、能動的に制御することで、車体を安定させ、振動を抑えることができます。

このアクティブ制御を積極的に取り入れたのはレーシングカーで、たとえば1990年代のF1では、ウィリアムズを皮切りに、次々に取り入れるようになっていきました。しかし、非常に費用がかかるために、資金力のあるチームとないチームで実力差がつきすぎてしまうという不公平感から禁止されてしまいます。皮肉なことにも、禁止になった翌年のレースでは事故を続出するなど、そのサスペンション機構の機能の高さが証明されることとなったのでした。

乗用車でこのサスペンションを取り入れているのは、メルセデスベンツS600など一部の車種に限られています。その理由は100万円以上も高額になってしまうことや、重量増の問題、さらに耐久性に問題があるためです。かつては日産やトヨタ、三菱などの国産車も積極的に取り入れていたこともありました。

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